私は、議論以前に「議題」自体に2つの性質があるのではないかと考えています。
ただし、すべての議題に適用できるとは思ってはいません。
学術的に名称がついているのかわかりませんのでここでは私の名付けを用います。
それが、「活人性」と「殺人性」です。
今回は主観と偏りでその例題を書きています。
はじめに
私の言いたいことは前回書けたかなと思いますので、今回はその例題になるのではないこと思うものを書いていければなと思います。
ただし、これは私の偏見と主観で選んだものであり、そこそこ昔から否定的な意見の方が強い印象にあるものです。
例題自体に対する嫌悪感は持たないことを望みます。
活人性と殺人性とは
これは読んで字のごとく次の通りです。
- 活人性…議題自体が「人を生かす(活かす)」性質
- 殺人性…議題自体が「人を殺す/生かす気のない」性質
また、字面的に穏やかではありませんがこの意味は…
- 活人性…反対派や究極的には万人の意見と生命を生かせるという性質
- 殺人性…反対派や一部または大多数の意見や生命を無視する性質
こうした性質を「議題」として定義した時点で、議論以前に「議題」がどちらかの性質を孕んでいるのではないかと思った次第。
ただし、議題自体からはそれが見えづらく、賛否両論が立ってはじめて表面化するのではないかと思っています。
例題
この例題の選定は私の主観と偏見が強いです。
余談ですが、生死や善悪はそれぞれ上下関係ではありません。対等です。少なくともここでは。
ただし、理想ですが、生や善を選んだ方が死や悪を生かしやすく、死や悪を選ぶと生や善が死にやすいだけです。
1,議題「安楽死(尊厳死)」
今なお進歩もなく、悪いことに目をそらされている議題の一つです。
とは言え、ちらちらと弱火ながらに一部の市井レベルでは討論されている模様。
さて、賛成ですか?反対ですか?
ちなみに、この安楽死とは学術や誰かの定義ではなく、一般人がイメージしている抽象的かつ包括的なものになります。
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私見ではありますが、安楽死は活人性のある議題だと考えています。
上下思考ではありませんが、この場合は賛成派が活人性を有しています。
「死」の話なのに「生きる」なんて不思議な印象を持ちますが、ここで必要な視点は「万人」です。読んで字のごとくに一人も余すことなく、対立意見すら生かせるかどうかです。
生かすことがいいみたいな上下思考になっていしまいそうですが、安楽死を是とすることで、一般的なイメージと待望に従い良くも悪くも自殺志願者や直近的な死が答えの人たちの意見が生きます。いわゆる尊重されます。
さらに、安楽死ができるからこそ反対派の”安楽死を受けたくない人”の意見や懸念の解決に勤しむことができます。
極端な話、現状よりはより生きたい人が生きれて、死にたい人が望まない死に方をしなくていい社会と言えます。
または、選択肢があるとも言えます。
しかし、安楽死の反対派=現状維持でわかる人の方が多いと思いますが、生きる”しか”ないんです。
選択肢が無いんです。
望まぬ生または望まぬ死を選ぶしかないのです。
当たり前ですが、反対派の意見は生きますが、賛成派を生かすことはないのです。
2,議題「ベーシックインカム」
私自身ちゃんと把握できている議題ではありませんが、賛否どちらでしょう?
ちなみに、各種用語もあまり理解できていませんが、ベーシックインカムは究極的に国に依存する案が多いですが、だからと言って共産主義や社会主義とは別物であることに注意してください。
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さて、私はこれを活人性のある議題だと思います。
一口にベーシックインカムと言っても金額や柔軟性、学術的な発案だけ見てもたくさんあり、さらに個人の理想とたくさん、たーくさんありますが…
- 生活できる金額(ギリギリ含む)
- 広義的に無条件に支払われる(保障)
…という骨子は共通でしょう。
これ、反対派にも支払われるんですよ。
ベーシックインカム自体が嫌だっていう人の意見も生かせるんですよ。返金や停止、再開をそれなりに簡単にできるシステムを構築を求めればいいのだから。(行政がするかは別)
しかし、反対派=現状の延長で言えば、何も解決していないんです。
共産主義的という批判もありますが、現状嫌々働かざるを得ない人の方が多いので生産力=労働意欲とみるのであれば大して変わらんでしょう。
ザルから漏れた人、働けない人、貧乏、貧困、無職、無収入、働きたくない人等を救う気もないし、そもそも現状手立てがないし。
極一部の人を除けば、”働く”以外の選択肢が無い。
おわりに
私説を主観を乗せた例題を提示してみましたがどうなのだろう?
例題どうの、主張どうの以前にそもそも議題に性質なんてあるのかしらん。