アニメ銀魂への思い入れ。
…といってもそこまで思い入れはないつもりなものの、直近でちらほら見ていて思ったことをここに書き残す。
はじめに
アニメ自体としては2020年現在からすればもう5年以上前に終わってしまった作品。
とはいえ、同現在新作アニメの話もちらほらあるよう。
本内容は少しでも銀魂を知っている人を想定しています。
少々性欲的なかもしれません。
下ネタなどが無理な人は退却願います。
思うこと
パロディとして世代を繋ぐ
一応オリジナリティの本作。
しかし、オリジナリティは好き嫌いを意識させやすい。
その作品の面白さ/うまみになる反面、かえってそれが嫌いな要素にもなり得る。
本作はコメディとしてパロディという手法が取り入れられています。
そのため純然たるオリジナリティとは一線を画し、時事ネタや原作・引用元を視聴者が知っていることを前提として話が進んだりすることもあります。
このようなパロディの性質が、本作を知らないや忌避感のあるような年上世代を本作に引き込むことに一躍担っていたのではないでしょうか。
子供や若者と話をしたい大人とをつなぐ作品。
これは余計なことだが、当時はそれでよかった。
良くも悪くも作品は古くなる。
これは一概に劣化するという訳でもなく、これは仕方がないことでもあります。
しかし、パロディにおいてはその欠点も相まって致命的ともいえる。
パロディはあくまで「(視聴者が)引用元を知っている」必要があるため、全然知らない人には通じないのである。
コメディの地力があればそれでも面白いってことはありますが。
さらに、アニメで言っても年ぐらい前に放映が終了しており、原作の漫画も数年前だったかに一応最終回を迎えたと聞きます。
これは”今”の作品ではないことを意味するので、”今”の子供を含めた若者とこの作品で盛り上がりたいとしても通じない可能性の方が高い。
下手をすれば30代でもあるいはというところ。
時事ネタなんてその時に親父の金○袋にいたかどうか?
引用元も私なんかはテレビっ子として、「懐かしのアニメ・特撮」とか「懐かしのテレビ映像」とかっていうのを見ていたからネタとして知っていた身の上だけれども、果たして昨今の子供や若者はどのようなのか?
不完全さという人間味
これは本作のオリジナリティの一要素かもしれない。
良くも悪くも、一部を除くほとんどの登場人物は美形です。
美男美女。
これは需要や媒体、世相など様々な影響があって仕方がなく、受け手としても特徴的な表現がない限りにはキャラクターを「女性=美人」「男=イケメン」と受け止めてしまう。
少なくとも、私はそうだ。
ここでは、男も女も美形で描かれているとして、現実の美形を含めて私たちは勝手なイメージを押し付けた挙句それを要求してはいないでしょうか?
「美人はオナラをしない」「うんこをしない」「優しい」等。
美形な人には不完全や欠点のない完全なイメージを抱きやすい/求めやすいように思います。
しかし本作は違う。
割と男女を問わず作中内でその美醜(特に美)を言及されているキャラクターも多い。
それでいて、それ以外のキャラクターも含めて欠点?といったら言い過ぎなこともあるが、不完全性がよくよく表現されている。
「ゲロイン」なんてのはその最たるか。
(※ゲロイン…ゲロ+ヒロインの略)
汚いと現実では言われるものに、ゲロ以外にも主人公もヒロインも鼻をほじくるなどがある。
それ以外にも、
- 美貌に見合わずとてつもないサディスト
- カリスマ性や人望があるがストーカー
- 思い込みの激しいマゾヒスト兼ストーカー
- 極めて料理下手
- 味覚音痴なマヨラー
etc…
あげたら枚挙にいとまがない。
美形以外の男女で生き様がカッコいいキャラでも不完全さがちりばめられていて、例えコメディだからだとしてもそれがかえって、人間味を感じさせてそれが良さにつながっているのかななんて思います。
感想と
感想
基本はコメディ漫画なので面白い。
しかし、時にシリアスな回も設定されているから、その落差のようなものがなお面白みを帯びさせてくれる。
一部のキャラや話を除けば、シリアスな回でもちょこちょこ小さなネタで笑わせてくれる。
とりあえず、面白い作品。
児童が可愛い
本作の登場人物は年齢層が高めであり、それも相まって基本的に美男美女が多い。
主人公の一人である新八とヒロインの神楽は十代半ばなので少年漫画の基本的な年齢層ながらそれ以外のキャラで10代以下というキャラは結構少なめ。
そんな少ない年齢層の中でもたまに出てくる児童が可愛いのである。
ここでの児童とは推定5歳以上10歳未満または10歳以下とする。
だいたい小学生相当。
児童に関しては意図的に美形に描かれていないことが多々あるが、そうでない場合はかわいいのである。
- 特に一押しは晴太だ。
可愛いもうこれしか言えない。
見た目もさることながら、その声も可愛い。
笑顔も可愛い。
登場回数は少ないもののその立ち居振る舞いすべてが可愛い。
男の子キャラも好きだけれども、その声を演じる女性声優の声もまた好き。
全てではないけれども可愛いものだ。
- 西郷てる彦
ほぼ晴太と同じ。
晴太もとてもいい子だけれども、いい子という意味では彼がダントツ。
むしろ恐ろしくいい子過ぎる。
母ちゃん(父)の思いを知っており、さらにそこにある自分の葛藤から目を背けず、そして腐らず、母ちゃん(父)を好きでいる。
もっとも、西郷親子自体がお互いを思いあうとても良い親子ではあるのだが。
ただ、たぶん変な方向にはいかないかもしれないけれども、いい男になってほしいものだ。いや、いい女(男)でもいいし、ニューハーフでもいいけれども。とりあえずいい人であってほしい。たぶん大丈夫。
- いずみ
男の子だけじゃない。女の子も可愛い。
ただこの子は意図的に美少女に描かれているので、可愛いのは当然だが。
弁当回の終盤以外をみると、割と年相応の優しい女の子という感じがして、あの頃を思い出さしてくれるような女の子。
晴太も好意を寄せているような気分のある女の子で、まぁとりあえず2人とも可愛い。
まさかあのツンケンしていた男の子が彼女のお兄さんだったなんて私は驚いたものであります。
言及はなかったと思うのでこれは疑問なのですが、寺子屋とはいえ兄妹揃って同じ教室で学んでいるのだろうか?
”寺子屋”としては問題ないのかもしれないが、小学校相当だとしたらどうなのだろうか。
もっとも、現実ではないから世界観だから後者でも問題はないだろうが。
つづく