全ての「議題」がそうだとは言わないです。
議題の設定や場所による違いがありますから。
ただ、賛否を論じるような議題にあっては、議題そのものまたは、どちらかの派閥に対立側の殺生の気が含まれているのではないかと思った次第。
私の思う議題が孕む活人性と殺人性について書いています。
はじめに
一個人の私説になります。
そこまでの理路整然とはできていません。
これを思いついたきっかけは100年ぐらい前に提唱されたとある政策案です。
ちなみに、それは昨今弱めではあるものの注目を集めだしました。
政策案はどうでもいいのですが、これに気づいてから別の議題についてもふと考えてみますと、どうにもこのように二分できそうな気がした次第。
分割できる議題とは
こう気づいたからと言って、全ての議題に当てはまるとは思ってはいません。
議論の目的や場所等でも異なるでしょう。そもそもの議題の性質によりけりだと思いますから。
それでは、分割できそうな議題とは何か?
それは賛否両論になるものが望ましいです。
賛成派・反対派という基本的な二極化できる議題がそのまま分類できるような気がします。
それなりの議題について考えたわけではないので推測になります。
活人性・殺人性とは
まず、この名前は私がつけたものになります。
もしかしたら、学術的に名前がついているのかもしれないですが、ここでは私の名付けたものにします。
活人性と殺人性とは、読んで字のごとく…
- 活人性…人を生かす(活かす)議題。反対派の人・意見も生かせる。
- 殺人性…人を殺す議題。反対派の人・意見は生かせない/生かさない。
ちなみに、「性」とつけていますが、派でもいいです。
活人派・殺人派等。
これは議題自身が持っている性質であって、それが賛否の形で表現される印象です。
そのため、一概に賛成・反対のどちらがそうかは言い難いです。
いわゆる、議論は無駄かもしれない
もしこの考えが正しいとしたとき、賛否両論が設定されている議題を議論することは無駄なのかもしれません。
そもそも「議題」での時点である程度の答えが決まっているのだから。
活人性なのか、殺人性なのか。
安直に議論をすることが目的であればそれはそれで完結。
しかし、議論を深めるのであれば、まずもって議題の性質を読み解いてからにしないと意味がなくなってしまいます。
賛成派・反対派というとネットスラングで言う「論破」のような、対立意見を潰しあったり、無視することを意識してしまいますが、これもまた議題の性質が異なります。
例えば、初めから対立意見が死ぬしかないような一方的な不利益がある発生するような議題。(そういう意味ではそもそも議題が殺人論なのかもしれない)
学級会や学芸会の選択等。
これは理想論になりますが
議論を深める場合における…
- 賛成派・反対派の立場は議題の性質(活人性・殺人性)を読み解く。
- その上で、それでも自分はこの立場をとるとし、
- 対立意見の不備を探したり、こちらの意見も生かせるような模索
…をして、議題の性質(活人性・殺人性)に則した進行ができることが望ましい。
それに加えて、「議”論”」の前提をお互いに認識できていることがなお望ましいですが、この点はあまり広まっていませんし、知っていたとしても、これをわきまえて議論されることは少ないのが現状でしょうか。
あとがき
この考えをもって、いろいろな議論もみてみると残念な結論に行き着いているものが珍しくないことに気づきます。
その議題が活人派であったとしても、結論として結果的に殺人派になってしまうという不毛なことも多いです。
支持者も対立側ももろとも生かさないという結論。
必ずではないですが議論をする場合、結論が出てしまいますから。
活人性か殺人性かを簡単に見極めるなら、まず、自分の立場を決めたうえで、対立側が生きるのか死ぬのかを考えれば答えが出てくると思います。
この生き死には文字通りの意味であり、余裕があればその立場が自分自身を生かすのか殺すのかも考えてみましょう。